実現傾向 カール・ロジャーズ

【カウンセリングルームこころラボ】
今日のボランティアカウンセリングで
まさにカール・ロジャーズのいう
実現傾向(actualizing tendency)
を思わずにはいられませんでした。
カール・ロジャーズの言う実現傾向は
今必死にもがいて生きている
クライエントさんに必ずあります。
とても深い深い闇の中にいて
どんなに苦しいのだろう、、、
だけど精一杯生きていらっしゃいます。
実現傾向(actualizing tendency)
少年時代冬期に食用とするジャガイモを入れていた
  地下室の貯蔵箱を思い出します。
  それは小さな窓から二メートルも地下に置かれていました。
  条件は全くよくないのにジャガイモは芽を出そうとするのです。
  春になって植えると出て来る緑の健康な芽とは似ていない
  青白い芽を出すのです。
  この悲しいきゃしゃな芽は窓からもれてくる薄日に届こうと、
  六〇センチも九〇センチも伸びるのです。(中略)
  それらは決して植物とはならないでしょうし、
  成熟もせず、可能性を開花することはないでしょう。
  けれども、逆境にあってそれらの芽は成長しようともがいているのです。
生命は、たとえ開花しそうになくともあきらめることはできません。」
私のロジャーズの言葉で
一番好きな一節です。
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